今や私達の生活にスマートフォンは欠かせません。
スマートフォンユーザーが増えれば増える程、リスティング広告もスマートフォンに向けて対策をしていく必要性が出てきます。
特に「B to Cの商材」はスマートフォンからの集客がメインになる傾向があります。リスティング広告の「スマートフォン最適化」は今や必須と言えるでしょう。
今回の記事ではスマートフォンでのリスティング広告成功のポイントについて解説していきますね。
CONTENTS
1.スマートフォン用のWEBサイトを用意する
スマートフォンでリスティング広告を始めるにあたり、一番大事な要素は「スマートフォン用のWebサイトが用意されているかどうか」です。
ユーザーは「スマートフォンに最適化されていないWebサイト」に訪れた時、パソコンサイトをスマートフォンで見る事になります。
そのため、ズーム操作やスクロール操作をしながらサイトを見ないといけません。この時点でものすごくユーザーに不親切ですし、ユーザーにはストレスがかかります。
具体的には以下の4つのポイントを抑えれば最低条件はクリアー出来ていると考えていいでしょう。
1-1.表示速度は遅くないかどうか
広告経由からWebサイトにアクセスした際、表示速度が遅い場合はそれだけで離脱されてしまいます。
10秒以上表示速度がかかっている場合はほとんどユーザーは離脱してしまう傾向があります。
Webサイトがスムーズに表示される事は、必要条件になります。
1-2.デザインがスマホで見やすいかどうか
パソコンサイトをスマートフォンで見ると「視認性」が非常に落ちる事になります。
パソコンサイトは基本的に「2カラム」や「3カラム」で構成されているためため、スマートフォンで見るとその分縮小されてWebサイトが表示されるからです。
そのため、部分的に画面を拡大したり、縮小したりしながらユーザーはサイトの内容を見る事になります。
自社サイトに興味を持ってもらえている場合は影響は少ないかも知れませんが、やはりサイトから離脱してしまうユーザーが多い傾向にあります。
スマートフォンサイトは最低限「1カラム」で構成しましょう。
1-3.文字が読みやすいかどうか
パソコンサイトをスマートフォンで見ると文字が読みにくく「可読性」が落ちる事になります。
パソコンとスマートフォンではそれぞれ適したフォントサイズが違うため、ユーザーがストレスなく本文を読み進められるようにしましょう。
1-4.問い合わせフォームが見やすいかどうか
問い合わせフォームに関してはパソコンサイト以上に「使いやすさ」と「見やすさ」が求められます。
どれだけサイト内ユーザーが回遊して、購入の意志を高める事が出来ても、問い合わせフォームが見にくく、使いにくければそれだけでユーザーが離脱する可能性が大幅に上がってしまうためです。
リスティング広告でどれだけ良質なユーザーをサイトへ送客できても、肝心のWebサイトが見にくければコンバージョン率が著しく下がってしまうのです。
2.ローカルビジネスの場合は「地域性」を強調する
飲食店等のローカルビジネスの集客はスマートフォンと親和性が高い傾向にあります。
ユーザーがスマートフォンで検索をし、その場で店舗へ行く事も多いのが特徴です。
例えば、休日に「オススメの飲食店」を検索エンジンで探しているユーザーがこれに当てはまります。
2-1.地名ワードを広告文に含めるとクリック率が上がる
このような場合においては、広告文に「地名ワード」を入れるだけでクリック率が上がる傾向があります。
「地名ワード」を入れる事より、多少クリック単価を上げてもコンバージョン率がいいため、CPAを抑える事が可能になります。
「地名ワード」と「具体性を示す広告文」はローカルビジネスの場合は必須な組み合わせといえるでしょう。
3.ユーザーがスマートフォンを使う状況を理解する
ユーザーがスマートフォンを使うタイミングはいつでしょうか。
・電車やバスの通勤時間中
・お昼休み
・夜のプライベートな時間
・祝日
と様々であり、「コンバージョンが達成しやすいタイミング」は商材によって変わります。
3-1.コンバージョンの達成しやすい時間に配信を強めよう
例えば「悩み系の商材」の場合は、夜の遅い時間帯にコンバージョンが増える傾向があります。
悩みの分野のため、人にあまり知られたくなく、ユーザーは夜にひっそりスマートフォンから検索をするからと考えられるからです。
コンバージョンを達成しやすい時間帯に配信を強め、無駄クリックが発生してしまう時間帯には配信を弱める事で「予算内での最適化」が可能になります。
4.ユーザーの「今すぐ」のニーズに応えよう
スマートフォンのリスティング広告では、「リアルタイム性」が求められます。
スマートフォンでリスティング広告をクリックするユーザーは、「すぐ知りたい」「すぐ欲しい」という欲求を持っているからです。
4-1.広告文でリアルタイム性を訴求しよう
広告文には、「今すぐ」や「限定」の文言を入れると、ユーザーの行動を促す事ができるでしょう。これらの行動を促す文言を広告文に入れた場合、パソコンサイト以上にクリック率が上がる傾向があります。
5.掲載順位は上位を狙おう
スマートフォンでリスティング広告の場合、上位表示されているかどうかも、成果を出すための重要な要因です。
パソコンでのリスティング広告の場合、8~12個の広告が1ページ目に表示されますが、スマートフォンの場合では、4~5位になると2ページ目以降に表示されてしまいます。
1ページ目に広告があるのとないのでは、ユーザーに接触できる機会が大幅に変わるため、スマートフォンのリスティング広告では掲載順位の問題がよりデリケートになります。
6.パソコンとスマートフォンでキャンペーンを分けよう
パソコンとスマートフォンのキャンペーンは出来る限り分けましょう。
「スマートフォンのリスティング戦略」と「パソコンのリスティング戦略」は状況によっては異なる場合があるためです。
6-1.デバイス別に分析しよう
また、キャンペーンを分ける事によって、
・スマホからの流入経由のコンバージョンが多いのか
・パソコンからの流入経由のコンバージョンが多いのか
をわかりやすく管理する事が出来ます。
仮に、スマートフォン経由でコンバージョンがほとんど占めている場合には、広告予算をスマートフォンに寄せて、パソコンへの予算を減らしていきましょう。
7.広告表示オプションのClick to Callを使おう
スマートフォンのリスティング広告は広告表示オプションの機能と相性がいい傾向にあります。
特に広告表示オプションの機能の一つの「Click to Call」と呼ばれる電話番号を広告文の下に表示させるものがあります。
7-1.ローカルビジネスの場合は電話番号をつけよう
スマートフォンはパソコンに比べて画面が狭く「広告が占める面積」の割合が広い事が特徴です。電話番号はパソコン以上に目立ちます。
スマートフォンで検索エンジンを使うユーザーは「すぐに知りたい、確認したい」という欲求がとりわけ強く「Click to Call」をつけるだけでクリック率が変わる傾向があります。
ローカルビジネスの場合Click to Callを戦略的に取り入れる事で機会損失を減らすことが出来るでしょう。
11.サジェストを活用するのもあり
スマートフォン経由の流入キーワード(検索語句)は、パソコンから入力されるキーワードに比べて、タイプミスが少ない事もも一つの特徴です。
自分で最後までキーワードを入力せずに、サジェストを活用する場合がPCに比べると多いからです。
11-1.補完機能を使うスマホユーザーは多い
PCとスマートフォンで「コンバージョンの取れるキーワード」が大きく異なる場合はそこまでないのですが、「自社の軸となるキーワード」から関連性のあるキーワードをサジェスト表示されるワードから活用する事で「機会損失」を防げる事につながります。
まとめ
今回の記事ではスマートフォンのリスティング広告で成果を出すポイントについて解説をしました。
・ユーザーのために見やすいサイトを作る
・ユーザーがスマートフォンを使う状況を理解する
・スマートフォンの性質、特性を理解する
これらをしっかりと網羅する事が大事になります。