リスティング広告というと、コンバージョンやCPAばかりに目がいきがちですが、リスティング広告の機能はあくまで「集客」です。
「どれだけ質のいい見込み客をランディングページに送る事が出来るか?」を突き詰めていく事がリスティング広告の役割です。
今回の記事ではリスティング広告の「目的」と「役割」について解説していきますね。
CONTENTS
リアルでもネットでも商品が売れる仕組みは一緒
リスティング広告の目的と役割を理解するためには、リアルでもネットでも「商品が売れる仕組み」は一緒であるという事を理解する事が大事になります。
実店舗で商品が売れる流れを考えてみましょう。駅前でチラシを配って店舗へ「集客」し、販売員が商品を紹介して「接客」をします。その後に会員登録した購入客にダイレクトメールを使ってリピートを促す事(追客)が一般的になります。実店舗で商品を売るための施策は集客、接客、追客に分ける事ができます。
ネットの場合は「やり方」が違うだけ
ネットショップの場合を考えてみましょう。リスティング広告やSEOでネットショップに「集客」をして、ランディングページで「接客」をします。商品を購入したユーザーには「メルマガ」で追客をするのが一般的な流れでしょう。
ネットで商品を売るための施策も集客、接客、追客だと考える事ができます。つまり、考え方は一緒であくまで実店舗と「やり方」が違うだけという事になりますね。
リスティング広告の役割は「きっかけ」
ネットで商品を売るための施策は集客、接客、追客に分ける事が出来ました。ここで、初めてリスティング広告の役割を考えてみましょう。
リスティング広告は、検索表示結果に表示される広告です。広告は広告文として表現され、広告文をクリックしたユーザーはランディングページへ移動する事になります。
その後「ランディングページの内容」をユーザーが吟味し、内容に満足をしてもらう事が出来ればコンバージョン(購入)が達成出来ます。
つまり、リスティング広告の役割はあくまでランディングページへ集客をする部分を担っているに過ぎません。突き詰めて考えると、リスティング広告はユーザーに「商品購入のきっかけ」を与えているに過ぎないのですね。
リスティング広告の「役割」を最大限に高めよう
リスティング広告の役割は、サイトへの集客であると事が分かりました。
そしてどれだけ「見込み客と成り得るユーザー」を、サイトへ集客出来るかがリスティング広告成功の条件になります。
リスティング広告はキーワードをトリガーにして、検索画面結果に表示される広告です。このため、リスティング広告において「キーワード」の選定は極めて重要であると考える事ができます。
万が一「ずれたキーワード」で広告を配信してしまったらターゲットではないユーザーに広告が表示されてしまい、「不要なユーザー」をサイトへ集客してしまう事になるからです。
渋谷のレストランの事例
分かりやすく理解するために「渋谷のレストラン」の場合で考えて見ましょう。この場合は、いかに「渋谷でレストランを探している見込み客」にアプローチをするかが重要になります。以下の様なキーワード選定が考えられます。
・「渋谷 レストラン」
・「渋谷 レストラン おすすめ」
・「渋谷 レストラン おしゃれ」
・「渋谷 レストラン 安い」
これらのワードで広告配信をすれば、その分「良質なユーザー」をサイトへ集客出来るに違いありません。
では、下記のキーワードを設定した場合はどうなるでしょうか。
・「渋谷 ご飯」
・「渋谷 おすすめ 食べもの」
・「渋谷 外食」
これらのキーワードを入力するユーザーは「居酒屋へ行く事を検討しているユーザー」かも知れないし、「焼肉屋へ行く事を検討しているユーザー」かも知れません。キーワードが大雑把なので色々なモチベーションが含まれていると考える事が出来ます。
この様に、キーワードの選定を間違えてしまうと、リスティング広告の目的である、良質な見込み客をランディングページへ集客する事が出来なくなります。
キーワードの選定はリスティング広告で成果を出すために極めて「重要な要因」と言えるでしょう。
まとめ
今回の記事ではリスティング広告の役割と実施する目的について解説しました。これらを理解すればいかに適切なキーワードを選定するかがリスティング広告においては重要である事がわかります。
適切なキーワードを選定する事が出来れば、自社にとって「良質な見込み客」をランディングページへ集客することが出来ます。
「機能面」で考えるとリスティング広告の目的は、良質な見込み客をランディングページへ集客する事ですが、「ビジネス面」で考えるとリスティング広告施の目的は「商品、サービスの購入」となります。
もっと突き詰めると「ビジネスの加速」がリスティング広告を実施する本質的な理由でしょう。それにはランディングページでいかに「接客」をするかが重要になります。
ランディングページでの接客内容に、ユーザーが満足をすればコンバージョンが起こるからです。リスティング広告で集客面を強化し、ランディングページで丁寧に接客をすれば、コンバージョンという利益の報酬が刈り取れる事でしょう。