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GDNの「類似ユーザー」とは?仕組みや「メリット」「デメリット」、設定方法まで徹底解説。

GDNの「類似ユーザー」とは?仕組みや「メリット」「デメリット」、設定方法まで徹底解説。

GDNの類似ユーザーってどんな時に使うの?効果的な使い方やメリット、デメリットが知りたい。

この記事では、こんな疑問に答えていきます。

GDNの類似ユーザーを一言で表せば、「今までアプローチできなかった層へのCVを補完的に稼ぐ」機能です。

リスティングやGDNを長く運用していると、成果が安定化してきますが、同時に成果の伸び悩みにも直面します。

類似ユーザーは使うのは、正にこんなタイミングです。今まで未接触だった新規ユーザーにアプローチできるからです。

今回は「GDNの類似ユーザー」について解説します。

類似ユーザーとは

GDNの類似ユーザーとは、「自社サイトを訪れたユーザー」と「共通する属性を持つユーザー」に、広告を届ける機能です。

類似ユーザーの仕組みには、リマーケティングが関係します。

リマーケティングを活用する時、「リマーケティングリスト」を必ず作成します。

その際、Googleは「リマーケティングリストに似た属性を持つユーザー」を、自動で生成するのです。

この「自動で生成されたユーザー」(Webサイトへ未訪問のユーザー)に対して、広告配信をできるのが類似ユーザーというわけです。

類似ユーザーのメリット

新規ユーザーにアプローチできる

類似ユーザーを活用すれば、今まで接触することがなかった「新規ユーザー」(Webサイトへ未訪問)へアプローチすることが可能になります。

類似ユーザーは、原則「新規ユーザー」への配信になり、潜在層への配信ボリュームを増やせるのです。

実際の運用過程においては以下のシーンで活用できます。

  • 既存の施策を実施して、現在はうまくいっている。(CPAが安定している)
  • しかし、成果が伸び悩んでいる状況でもある。
  • 次なる施策として、新規ユーザーへのアプローチを増やしたい。(新規顧客開拓を目指す)

類似ユーザーは、「次なる一手の施策」に向いています。

「CVしたユーザー」と「近い属性を持つユーザー」にアプローチできる

類似ユーザーは、「サイトに訪れたユーザーのうち、CVしたユーザー」と似た特徴を持つ「ユーザーリスト」を作成することができます。

ただし、コンバージョンタグを発行して、サイトのコンバージョン地点にタグ設置をしていることが条件です。

「既にコンバージョンしたユーザー」と、「似た特徴を持っているユーザー」なら、コンバージョン獲得を期待できます。

新規ユーザーへのアプローチを強める時、どうしても心配なのがCPAの高騰。

なぜなら、必然的に潜在ユーザーへのアプローチが増えるため、コンバージョン率が下がるからです。

しかし、「CVユーザと似た特徴を持つユーザー」なら、コンバージョン率が高まるため、CPAを悪化させずに済みます。

事実、私は類似ユーザーを活用する時は、「CVユーザーに類似したリスト」のみ活用します。

類似ユーザーのデメリット

「リマーケティングリスト」の対象ユーザーが少ないと使えない

「類似ユーザーリスト」は、「リマーケティングリスト」を元にして作成されます。

つまり、元データとなる「リマーケティングリストの数」が少ないとそもそも使えません。

類似ユーザーを活用できる条件は、「リマーケティングリスト」に100人以上のユーザーが登録されていることです。

そのため、「CVユーザーと近い属性を持つユーザー」をターゲティングしようとしても、既存アカウントで100CV数以上の実績がなければいけません。

内容をまとめます。

  • 類似ユーザーは、元となる「リマーケティングリスト」に、100人以上のユーザーが登録されていないと、そもそも使用できない。
  • 「CVユーザーに類似したリスト」は活用するには、100CV以上の実績が必要。

類似ユーザーは、Google広告での配信実績が「一定水準」を超えている場合のみ、活用できる機能です。

運用の成果が「リマーケティングリスト」に依存する

運用状況が好ましくない状況で類似ユーザーを活用すると、成果が悪化する場合があります。

運用の成果が悪い時は、少なからず「質の悪いユーザー」(成果に繋がらないユーザー)を、サイトへ集客していることになります。

そのため、必然的に「リマーケティングリストの質」が悪くなるため、それを元に作成される「類似ユーザーリスト」の質も悪くなりがちです。

類似ユーザーは、「リマーケティングリストの質」に成果が依存するリスクがあります。

そのため、活用をする場合は以下の点に気をつけなければなりません。

  • 運用の成果が悪い場合の、打開策としては使えない。(CPAが余計に悪化する)
  • 類似ユーザーを使っていても、「その他の広告施策の成果」が悪化すれば、類似ユーザーの成果も悪化しやすい。

類似ユーザーの設定方法

実際に類似ユーザーを設定していきましょう。

キャンペーンを作成する

まずは、GDN専用に新しくキャンペーンを作成します。

1.キャンペーンタイプで「ディスプレイ」を選択。

その他の設定をして保存すれば、ディスプレイ広告専用のキャンペーンが作成されます。

広告グループで設定する

類似ユーザーは広告グループ単位で設定していきます。

1.類似ユーザーを設定する「広告グループ」を選択。

2.「オーディエンス」を選択。

3.「+オーディエンス」をクリック。

4.「閲覧」を選択。
5.「ユーザーがお客様のビジネスを利用した方法」を選択。

6.「類似ユーザー」を選択。

7.使用したい「類似ユーザーリスト」を選択。

8.「保存」をする。

後は広告を作成すれば、配信が開始されます。

類似ユーザーで成果を出すために

類似ユーザーで成果を出すための、「考え方」「方法」を見ていきましょう。

「CVユーザーに類似したリスト」を活用する

成果を重視するならば、「CVユーザーに類似したリスト」を活用しましょう。

「CV済みのユーザー」と似た特徴を持っているユーザーなら、それだけコンバージョン率が上がるからです。

また、ただ「サイトを訪れただけのユーザー」の「類似ユーザーリスト」は、活用しない方が無難です。

以下を比べてください。

  • 「サイトを訪れただけのユーザー」の類似ユーザーリストは、配信ボリュームこそあるが、CVには中々繋がらない。
  • 「CV済みユーザー」の類似ユーザーリストは配信ボリュームが下がるが、CVには繋がりやすくなる。

当然、後者を選ぶべきです。

広告運用の目的は、「配信ボリューム」を出すことではなく、「成果を最大化」させることだからです。

「CV済みユーザーに近い属性を持ったユーザー」に配信を絞ることで、新規顧客開拓を実現できます。

リマーケティングで刈り取ることを意識する

類似ユーザーは、新規ユーザーにアプローチする機能なので、リターゲティングと組み合わせるといいです。

まず、類似ユーザーで「潜在ユーザー」にアプローチし、「商材」を認知してもらいます。

その後、「一定数のユーザー」をリターゲティングで刈り取ります。

リピータに追客をすることで、 一定数のコンバージョンを刈り取れます。

「類似ユーザー」+「リマーケティング」の施策で意識するポイントは以下です。

  • 「類似ユーザー」で「潜在層」へのアプローチを多くかける。(多少CPAが上がる)
  • 「リマーケティング」で効率よくコンバージョンを刈り取る。(CPAを下げる)
  • 結果的に、CPAを悪化させずにコンバージョン数を底上げできる。

リマーケティングの調整をしていけば、CPAを下げることができます。

トータル的に、類似ユーザーが持つ「新規顧客開拓のメリット」を最大限生かせることができます。

入札を下げる

類似ユーザーでは、その他のディスプレイ機能に比べて、入札を下げることをオススメします。

入札を下げることで、クリック単価が下がるからです。なぜ、クリック単価を下げた方がいいのでしょうか?

詳しく説明しましょう。

先述した通り、「類似ユーザーの成果」は「リマーケティングリスト」に依存します。

つまり、実際に活用をすると以下のように成果が変動します。

  • アカウントの運用全体がうまくいっているときは、類似ユーザーで成果が出やすい。(CV数が底上げされる)
  • アカウントの運用全体がうまくいっていないときは、成果が出にくい。(CPAが悪化する)

成果が出やすい時ならいいのですが、問題は「成果が出にくい時」です。

この場合、類似ユーザーがアカウント全体の足を引っ張ることが結構あるのです。コンバージョンに繋がらないユーザーに、広告を届けがちだからです。

そうすると、運用者は「類似ユーザーは使えないな」と判断し、キャンペーンを停止する場合が結構あります。

私は、類似ユーザーを使っているアカウントをたくさん見てきましたが、うまくいっていない場合は、大体上記に当てはまっています。

停止すること自体に問題はないのですが、配信をストップすれば、機会損失も同時に起こります。

そこで、上記の問題を避けるために、類似ユーザーを使用するなら「入札(クリック単価)」をなるべく下げましょう。

以下の結果を得られるからです。

  • 類似ユーザーでCVに繋がりやすい場合は、CPAが下がる。
  • 類似ユーザーでCVに繋がりにくい場合は、CPA高騰を防ぐことができる。

私の経験上、類似ユーザーは「新規顧客開拓をがっつりする!」と言うよりも、CV数を底上げさせる役割としてぴったりです。

まとめ

今回は類似ユーザーについて解説しました。

類似ユーザーは、新規施策として次の一手として活用するのがベストです。

最後に成果を出すために、もう一度大事な点を。

  • CV済みユーザーの「類似ユーザーリスト」を活用する。
  • 「リマーケティング」と組み合わせる。
  • 「入札」をなるべく下げる。

運用はうまくいっているけど成果に伸び悩んでいるなら、是非活用してみてください。

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