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Yahoo!インフィード広告とは?メリット、デメリット、設定方法からコツまで徹底解説。

Yahoo!インフィード広告とは?メリット、デメリット、設定方法からコツまで徹底解説。

YDNには独特な配信手法があります。Yahoo!インフィード広告です。
アクセスが多いタイムライン型のページやアプリに配信されるのが特徴。そして記事に広告を溶け込ませるので、ユーザーにストレスなく接触できます。

何やら凄そうに聞こえませんか。しかしプラスな側面だけではありません。
まずYDNの中でもクリック単価が高いです。そのためターゲティングで失敗するとCPAが悪化しやすい。
またインフィード広告の一種なので、通常LPとの相性が悪いことも否めません。

要は使い方次第でどちらにも転びえる手法なのです。ですが諸条件が噛み合えば多くのCV数を叩き出せる。

今回は「Yahoo!インフィード広告」について解説します。

Yahoo!インフィード広告とは

スマホ版ヤフータイムライン上に表示される広告のこと。
タイムラインにはニュース、コラムといった記事が並んでいます。これらコンテンツの間に広告が掲載される仕組みです。下図をご覧ください。

記事の中に溶け込んでいませんか。つまり広告っぽさがなく、自然な形でユーザーに認知してもらえるわけです。具体的な掲載場所は以下。

  • SP版Yahoo!JAPANのトップページ(ウェブ版、アプリ)
  • SP版Yahoo!ニュースのトップページ(ウェブ版、アプリ)
  • SP版スポーツナビトップページ(ウェブ版、アプリ)
  • SP版niftyトップページ(ウェブ版)
  • SP版オールアバウト(ウェブ版)

なお2019年8月からPCでも配信できるようになりました。パソコン版の表示場所は下記です。

  • PC版Yahoo!JAPANのトップページ。
  • PC版Yahoo!ニュースのタイムライン。

Yahoo!インフィード広告のメリット

利用するメリットを見ていきましょう。

クリック率が高い

クリック率が高いです。前述の通りタイムライン上の記事に広告が溶け込むため、自然にユーザーへ接触できるからです。それゆえクリックを誘いやすい。

それではどのくらい「クリック率」が向上するのでしょうか。Yahoo!公開のデータによれば、従来の広告より2倍増えた事例もあるとのこと。

実際には広告の「見出し」「画像」によって変わるものの、私の経験でもこの基準は出せると感じます。一般的にコンテンツを閲覧しているユーザーは広告を嫌います。なぜなら横やりでバナーが表示されるからですね。邪魔に感じる方もいらっしゃいましょう。

これがディスプレイ広告の弱点でもありました。しかしYahoo!インフィード広告ならこのデメリットを打ち消せる。コンテンツを下へ読んでいく途中で、自然に広告が届き、すんなりサイトへ送客されます。そういった意味で他の広告とは「性質」が異なると言えましょう。

リーチを増やせる

リーチできる見込み客が増えます。
Yahoo!インフィード広告はタイムライン上に配信されるのでしたね。SP版にしろPC版にしろこの掲載面の特徴は何でしょう?それは圧倒的なトラフィックを誇ることです。そのため通常のYDNで成果を出せばリターンを見込めやすい。

同じターゲティングで「配信面」を拡大すれば確実にCVを狙えませんか。つまりアカウントが落ち着き、更に成果を望む段階で噛み合うでしょう。

Yahoo!インフィード広告のデメリット

もちろんいいことばかりではありません。デメリットもあります。それはクリック単価が高い傾向にあること。解説しましょう。
ヤフーのタイムライン上には膨大なアクセスが集まるゆえ、競合もこの広告枠を狙います。つまり入札が集中します。

その結果どうなるか。ご察しの通りクリック単価が高騰しますね。そのためパフォーマンスが悪いとCPAが悪化します。

このような仕組みであるため、インプレッションが多いから配信しよう、といった姿勢では失敗するでしょう。

インフィード広告はCV率が高いので問題ない、と考える運用者がいます。これは誤りですね。あくまでCV率が高いのは「広告」「LP」が噛み合った場合。数をこなせばこういった事実に気付けます。

Yahoo!インフィード広告の設定方法

それでは配信の設定をしていきましょう。

キャンペーンを作成する

インフィード広告用のキャンペーンが必要です。
1.キャンペーンを作成する。

インフィード広告,設定

2.広告掲載方式で「インフィード広告」を選ぶ。
3.「保存して広告グループ作成へ」をクリック。

インフィード広告、保存

専用のキャンペーンが作成されました。

レスポンシブ広告を作成する

Yahoo!インフィード広告では「レスポンシブ広告」を活用します。通常バナーは使用できません。

レスポンシブ広告とは

1パターン作成すれば様々な「掲載面」に表示できる広告のこと。

早速作成しましょう。広告作成の画面に入り掲載フォーマットを「テンプレート」にする。
1.「300×300」または「1200×628」画像を用意。

配信先を増やすため両サイズとも揃えましょう。

2.タイトル(20文字以内)を入力。
3.説明文(90文字以内)を記入。
4.主体者表記(会社名)を入力。
5.表示URLを記入。
6.リンク先URL(遷移させるURL)を入力。
7.ボタンを選択。
8.ロゴ画像を指定する。(なしでも可能)
9.「保存」をクリック。

インフィード広告、広告グループ

これで準備完了。配信開始です。

パフォーマンスを高めるために

パフォーマンスを高める考え方を見ていきます。
先述したようにYahoo!インフィード広告は特徴が独特。それゆえ「性質」が噛み合うように扱うことが成功の秘訣です。これを踏まえ以下を紹介します。

・効果のある広告を作成する。
・記事LPを利用する。
・サーチターゲティングと組み合わせる。
・配信先を絞り込む。

この4つ。順に解説していきます。

効果のある広告を作成する

適切な広告を作成すればパフォーマンスが向上します。
インフィード広告はその特徴ゆえ自然とユーザーに接触できる。なので奇抜な画像を用いたり、大げさなタイトルを表現したり、引き付ける工夫をすればクリック数が増えます。しかしサイトの内容がずれていれば離脱され、CV率が下がります。

おまけにクリック単価が高い。そうやってすぐにCPAが悪化するわけです。

これは典型的な失敗パターンと言えましょう。それゆえ広告作成には気を払ってください。前提としてサイトの内容と合わせる。その上で最適な「画像」「文言」を組み合わせましょう。

何もクリックさせようとするなと言ってるのではありません。方向性を守った上で、クリック率の向上を図ろう、という意味です。
万が一作成に自信がないならサイトと合わせることを必須としてください。

記事LPを利用する

記事LPと相性が良いです。

記事LPとは

ページ内で潜在層が持つ悩みを解決し、購入意欲を高め、通常LPに繋げる記事型のLP。

Yahoo!のタイムラインを眺めているユーザーは商品を探しているのではありません。日々のニュースを見たり、知りたいコラムを閲覧したり、純粋にコンテンツを楽しんでいるのです。そんなシーンで広告が目に入りクリックをします。しかし遷移先URLで商材を売り込まれたらどう思うでしょう?騙された気分にならないでしょうか。

残念ながらこのように感じるユーザーは一定数いるもの。もちろんクリックを誘いやすいことは運用に有利です。しかし同時にインフィード広告の弱点でもあるのです。

そこで記事LPの出番。広告感を出さずに記事内で悩みを解決し、商品を買えば問題が解決される、と感じてもらえるのです。つまり潜在的な悩みを持つユーザーなら、自然に意欲が湧き、能動的に通常LPを見てもらえる。売り込みをしやすくなるのでCVを獲得できます。

このように記事LPと組み合わせれば成果が向上することを理解してください。

記事LPはEC商材で使うケースが多いです。しかし最近では転職エージェントといったサービス系でも利用されていますね。Web広告が盛んな分野では広がりそうです。

サーチターゲティングと掛け合わせる

サーチターゲティングと掛け合わせればCV数が底上げされます。

サーチターゲティングとは

キーワードを軸にターゲティングするYDNの配信手法。

この手法はアプローチの場面を増やす目的で活用します。まずはサーチターゲティングで接触。

一定の成果が出たらインフィード広告で配信面を広げます。

サーチターゲティングは人をターゲティングする機能です。つまりパフォーマンスを担保できれば、接触の場面を増やすことで、更に成果を見込めませんか。運用が落ち着きよりCVを狙うタイミングで噛み合いましょう。

「広告」「LP」の内容でパフォーマンスが変わりやすいです。クリエイティブが強ければ伸びやすい部分と言えましょう。

参照リンク :

サーチターゲティングについては以下で解説しています。ご参照ください。

YDNのサーチターゲティングとは?メリットや設定方法、成果を出すコツまで徹底解説。

配信先を絞り込む

獲得単価が高騰しそうなら配信先を絞り込みましょう。
仮に「PC」でのパフォーマンスが悪いなら配信先を「SP」に絞る。成果を見込めるデバイスに予算を寄せればCPAが担保されます。

インフィード広告はクリック単価が高く、デバイスの相性が悪ければ、そこを起点に獲得単価が高騰する。それゆえパフォーマンスが厳しいなら配信デバイスを絞ってください。

他に留意するべきは「Web」か「アプリ」で成果が変わる場合でしょうか。

YDNではSPとTBでの出稿先を「Web」か「アプリ」、または「両方」の3パターンを選択できます。

もちろんパフォーマンスが良いならどちらにも配信するべきです。しかし商材によってはどちらかの相性が悪いことも否めません。そんな場合はやはりCPAが悪化する。なので仮にアプリ経由でCVしないなら停止しましょう。Web版に予算が寄るため適切に費用が消化されます。

ここまで調整するのは大変かもしれません。しかしYahoo!インフィード広告はトラフィックが多い上にCPCが高い。そのため噛み合わない箇所があると目立つのです。成果を出し続けるには細部の調整が必要なことを認識しましょう。

まとめ

今回は「Yahoo!インフィード広告」について解説しました。
他のYDNではアプローチできない「掲載面」に出稿できます。つまりビジネスチャンスが増えますね。

しかしただ利用するだけでは厳しいかも知れません。
強気に入札して攻めるのか。無難にCVを拾っていくのか。状況によってやり方は異なるものの、うまく噛み合えば大きなリターンを得られます。

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