プレースメントターゲットを活用していますか。運用期間が長いなら使い時かも知れませんね。
GDNで唯一「配信先」を指定できるため成果を出しやすいです。強気に入札することで機会損失を防げましょう。
狙った配信面で確実に刈る。そんなターゲティング手法でしょうか。
しかしインプレッションが多いメディアへ出稿すればいいわけではありません。
過去に実績を出した配信面を選ぶのが成功の秘訣。それゆえ運用が落ち着き、更に成果を望むシチューエーションで噛み合います。
今回は「GDNのプレースメントターゲット」について解説します。
CONTENTS
プレースメントターゲットとは
GDNと提携しているメディアの中で直接配信先を選ぶ手法です。
基本的にGDNでは出稿先が自動で選ばれる。しかしプレースメントターゲットでは運用者が選びます。自身で媒体を選定するので「手動プレースメント」とも呼ばれますね。決まったメディアへ広告を届けるので配信ボリュームは少ないです。
範囲を狭めてピンポイントにCVを狙う機能と認識してください。
プレースメントターゲットのメリット
CV数が底上げされます。説明しましょう。
自動プレースメントでは狙った配信面にアプローチするわけではありません。
自動プレースメントとは
Googleが自動で配信面を選ぶ手法。プレースメントターゲット以外は全て該当します。
なぜなら決まったメディアに入札するわけではないからです。そのため機会損失が起きる場合も否めません。
そうであるなら手動で配信面を押さえれば良いのです。確実にCVへ繋がりませんか。
運用していけば配信結果が分かる。プレースメントの実績も判断できます。つまりデータが溜まるほど質の良い配信面を選べるようになります。精査しやすいからですね。
そのためプレースメントターゲットは運用が進んだ段階で活用しましょう。配信実績があるなら手動で出稿先を選び、広告枠を独占すれば、成果が底上げされます。
プレースメントターゲットの設定方法
プレースメントターゲットを設定していきましょう。
キャンペーンを作成する
まずはGDN専用のキャンペーンを作成。
1.キャンペーンタイプで「ディスプレイ」を選択。
その他の設定をして保存。キャンペーンが作成されました。
広告グループで設定する
プレースメントターゲットは広告グループで設定します。
1.広告グループを選択。
2.「プレースメント」を選び「鉛筆マーク」をクリック。
3.「プレースメントの編集」を選択。
4.「ウェブサイト」を選ぶ。(Webサイトに配信する場合)
5.「複数のプレースメント」をクリック。
6.「配信したいWebサイトのURL」を入力して保存。
後は広告を作成すれば配信スタートです。
プレースメントの選び方
プレースメントの選び方について触れておきましょう。「ディスプレイキャンペーンプランナー」で配信先を決めたり、知名度のあるメディアを選んだりする運用者が後を絶ちません。
ディスプレイキャンペーンプランナーとは
Google広告の機能の一つ。ディスプレイネットワークにおけるターゲット設定の候補を確認できます。
結論を言うとこれらのやり方は推奨しません。考え方として「配信ボリュームが見込めるプレースメントに広告を出そう」といったところでしょうか。CVではなくインプレッションに主眼を当てていますね。
しかし広告の表示機会が多い配信先が自社に合うとは限りません。成果に繋がるかは未知数だからです。
後述しますがプレースメントターゲットでは入札を高めるのがセオリー。仮にCVしない配信面で入札を高めてしまったら?CV率が悪いのでCPAが悪化します。
こうなると手動プレースメントを使う意味はありません。それゆえ過去にCVを達成している配信先を選んでください。プレースメントを選ぶ確実な考え方は以下です。
- 自動プレースメントでCVの実績を溜める。
- CVデータからパフォーマンスの良い「配信面」を探す。
- 相性が良さそうなら集中的に広告枠を買い付ける。
- 上記のプロセスを繰り返す。
パフォーマンスを高めるために
手動プレースメントの効果の上げ方を見ていきましょう。以下をご紹介します。
・入札を上げる。
・デモグラフィックターゲティングと掛け合わせる。
・コンテンツターゲットと組み合わせる。
この3つ。順に解説していきます。
入札を上げる
可能な限り入札を上げてください。広告を表示し続けるには入札競争に勝たなければなりません。
適切な配信面を選んでもインプレッションが起きなければ成果は出ません。それゆえ確実にビジネスチャンスを掴むため入札を上げましょう。少しクリック単価が高騰しても大丈夫。CVしやすいプレースメントならCPAを担保できます。
必要な広告枠を押さえるために入札を上げておく。そして運用しながらベストに調整していきます。このプロセスならインプレッションを確保しつつCPAを担保できます。
デモグラフィックターゲティングと掛け合わせる
デモグラフィックターゲティングと掛け合わせましょう。
デモグラフィックターゲティングとは
対象ユーザーの「年齢」「性別」を絞り込む機能。
プレースメントターゲットと組み合わせるメリットは何でしょうか。それは接触したい「ユーザー」を相性のいい「面」で待ち構えられること。
要は局所的に攻めることでCV率が最大化される。もちろん「サイトの範囲」を狭め、「対象ユーザー」も絞るので、インプレッションが減ることは否めません。
しかしターゲティングの精度が高まるので獲得単価に余裕が出ます。つまり他の施策でインプレッションを出せば良いのです。
手動プレースメントでは「配信量」より「CV率」に重きを置くことが成功の秘訣。ターゲットを絞って成約率を上げてください。
参照リンク:
デモグラフィックターゲティングについては下記に内容をまとめています。ご参照ください。
コンテンツターゲットと組み合わせる
大型サイトで実施するならコンテンツターゲットと組み合わせてください。
コンテンツターゲットとは
キーワードを軸にして配信面をターゲティングする手法。
ここでは「ファンデーションの通販サイト」で考えてみましょう。仮に「大規模な美容メディア」でCVしていたとします。この場合、単に美容サイトを「出向先」に指定するのは推奨しません。なぜでしょう。大規模な美容メディアには「ダイエット」「美容整形」といった商材に関係しないページも含まれているからです。もしこれらのページに広告が届けばどうなるでしょうか。
当然CVしません。仮に成果に繋がってもCPAが高騰します。それゆえ不要なページは除外しましょう。ここでコンテンツターゲットの出番。「ファンデーション」というキーワードを設定します。すると美容サイトのうちファンデーション関連のページだけに広告が届くようになります。
これでターゲティングの精度が高まり成果が出やすくなりました。CV率が上がりますね。
整理しましょう。最初にプレースメントターゲットで「配信面」をターゲティング。そしてコンテンツターゲットで必要な「Webページ」に絞り込みます。このプロセスを通せば、予算が効率よく消化され、パフォーマンスが向上します。
少し大変でしょうか?しかし今はWebメディア全盛期の時代。こういった工夫で運用が好転することを認識してください。
参照リンク:
コンテンツターゲットについては以下で解説しています。ご参照ください。
まとめ
今回は「GDNのプレースメントターゲット」について解説しました。
配信実績があるなら、相性のいい配信面を抑えることで、CVを刈り取れます。
万が一CVデータが溜まっていないなら自動プレースメントで攻めていく時期かも知れませんね。
使い所を間違えなければ広告パフォーマンスが向上します。