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【GDN】デモグラフィックターゲティングで「ユーザー属性」を絞り込んで、広告効果を上げる。

【GDN】デモグラフィックターゲティングで「ユーザー属性」を絞り込んで、広告効果を上げる。

デモグラフィックターゲティングって何?活用して効果はあるの?」

この記事では、こんな疑問に答えていきます。

GDNでは、広告を届ける対象ユーザー数が膨大です。
その理由は単純で、他の広告プラットフォームよりも、GDNと提携している「Webサイト」「アプリ」の数が圧倒的に多いからです。

しかし、顧客対象にならないユーザーにまで広告を届けても、成果には繋がりません。広告費だけ消化をして、CPAが高騰するからです。

そこで、デモグラフィックターゲティングを活用すると良いです。
ユーザー属性を絞ることで、以下のメリットを得られるからです。

  • 無駄な広告費を削減できる。(不要なユーザーを除外できるから)
  • CPAが下がる。(ターゲティングの精度が上がるから)

今回は「GDNにおけるデモグラフィックターゲティング」について徹底解説します。

デモグラフィックターゲティングとは

「デモグラフィックターゲティング」とは、ユーザーの「年齢、性別」(以下、ユーザー属性と統一します)を絞り込んで、ターゲティングする方法です。

GDNで活用できるユーザー属性は以下。

  • 「男性」「女性」「不明」
  • 「18~24歳」「25~34歳」「35歳~44歳」「45歳~54歳」「55歳~64歳」「65歳以上」「不明」

これらのユーザー属性から、自社の顧客対象に近いセグメントを選択すれば、効率よく広告を届けることができます。

厳密に言えば、ユーザー属性には「年齢」「性別」以外にも「子供の有無」「世帯収入」の項目があります。しかし、実際の運用過程において一番使われやすく、成果に直結しやすい属性部分が「年齢」「性別」です。そのため、この記事ではこの二つに焦点を当てていきます。

ユーザー属性の仕組み

デモグラフィックターゲティングの理解を深めるために、「ユーザー属性」の仕組みを見ていきましょう。

Googleは、「Googleサービス」や「ディスプレイネットワーク」での行動に基づき、そのユーザーの属性を推測しています。

事例として、「化粧品に強い興味を持っているユーザー」で考えてみましょう。

このユーザーが、女性ユーザーばかりアクセスする「化粧品サイト」に頻繁に訪れていたとします。

その際、Googleはこのユーザーの行動履歴を分析して、「女性ユーザー」と分類(推測)しているのです。

この他にも、Googleは以下の要素に基づき、ユーザーの属性情報を識別しています。

  • ユーザーのGoogleアカウントの情報。(ユーザーがGoogleに登録をしていれば)
  • 一部のソーシャルネットワークサイト等でユーザーが入力をした属性情報。(Googleに提供している場合がある)

私の経験上、Googleが提供する「ユーザー属性」の精度はかなり高いです。

これは、Googleを使うユーザー数が非常に多いため、Goolgeが行う分析の精度が
必然的に高くなるからだと言えます。

デモグラフィックターゲティングを活用するメリット

デモグラフィックターゲティングを活用するメリットを見ていきましょう。

不要なユーザーに広告を届けなくて済む

「ユーザー属性」を絞り込めば、顧客対象となるユーザーにだけ広告を届けられます。

大事な点ですので、詳しく見ていきましょう。

まず、ユーザー属性を絞らなかった場合では、GDNが広告を届ける対象ユーザー数は膨大です。

広告をたくさん届けてくれること自体には異論がありませんよね。

しかし、「ターゲット」ではない層にまで広告を届けても、成果には繋がりません。

CVが見込めないユーザーに広告をクリックしてもらっても、「無駄な広告費用」がかさむだけです。

ですが、デモグラフィックターゲティングで「ユーザー属性」を絞り込めば問題は解決されます。

CVを見込めない属性を持つユーザーを除外できるので、「不要なユーザー」に広告を届けなくて済むからです。結果的に「無駄な広告費」を削減できます。

成約率が上がるので、CPAが下がる

ユーザー属性を適切に絞り込めば、CPAを下げることができます。

まず、ターゲット層のみに広告を届ければ、ターゲィングの精度が高まるので、CV率が向上します。

CV率が上がれば、下図のようにCPAが下がります。

CPAが下がれば、広告運用に好循環を起こせます。

GDNでの運用がうまくいかない(CPAの高騰)場合、ターゲティングが絞り込めていないことが多くあります。

そんな時は、「ユーザー属性」を適切に絞り込むだけで、費用対効果を改善できるケースもあります。

デモグラフィックターゲティングの設定方法

実際にデモグラフィックターゲティングを設定していきましょう。

ここでは、年齢層が18~24歳のユーザーを除外する場合で見ていきます。
まずはを除外したい「広告グループ」を選択。

1.「ユーザー属性」をクリックして「年齢」を選択。

2.「18~24才」を選択して「編集」をクリック。

3.「広告グループから除外」を選択。

これで、18~24歳のユーザーを除外できました。

「性別」属性も同じやり方で除外ができます。

デモグラフィックターゲティングをより使いこなすために

最後にデモグラフィックターゲティングでオススメの活用方法をご紹介します。

この記事でも述べた通り、ユーザー属性を絞り込めば「不要なユーザー」に広告を届けなくて済みます。

しかし、ユーザー属性を絞り込み過ぎると、広告を届ける範囲が狭まりすぎて、今度は「インプレッション数」が伸び悩むことにもなります。

インプレッションとは

広告が表示された回数を指します。

インプレッション数が少ないと、ビジネスロスが生まれるので、CV獲得の機会が減
ってしまいます。

そこで、ユーザー属性を絞りつつも「インプレッション数の低下」を防ぐために、以下の活用方法が役に立ちます。

・入札単価をカスタマイズする。
・不明カテゴリを活用する。

この二つです。それぞれ見ていきましょう。

入札単価をカスタマイズする

メインターゲット層以外を全て除外するのではなく、その他のターゲット層にも入札単価を低くして配信することで、バランスを取ることができます。

分かりやすく理解するため、以下の商材で考えていきます。

  • 美容商材。
  • 性別のターゲット層は「女性」
  • 年齢のメインターゲット層は「20代半ばから30代半ば」

この商材でユーザー属性を絞り込む場合、以下が王道になります。

当然、上記は商材のメインターゲット層なので、効率よくCVに繋がります。

しかし、ターゲット層から少し離れた「10台後半から20代前半」、「30代後半から40代前半」のユーザーのうち、一定数は購入をしてくれるものです。

そこで、次のように入札をカスタマイズします。

  • 「18~24歳」には入札を弱く配信。(入札比率を30%下げる)
  • 「25~34歳」には入札を強く配信。(入札比率はカスタマイズしない)
  • 「35歳~44歳」には入札を弱く配信。(入札比率を30%下げる)
  • 「45歳以上」のユーザーは除外。(入札比率を100%下げる)
  • 「男性」のユーザーは除外。(入札比率を100%下げる)

成果に全く繋がらないであろうユーザーは除外し、多少購入をする可能性のあるユーザーには弱めに配信をすることで、以下の成果を見込めます。

  • 「女性」「25~34歳」のユーザーでCV獲得。
  • 「女性」「18~24歳」のユーザーでも多少CV獲得。(入札を下げているので、CPAは高騰せず)
  • 「女性」「35~44歳」のユーザーでも多少CV獲得。(入札を下げているので、CPAは高騰せず)

入札単価をカスタマイズすることで、インプレッション数を減らすことなく、効率的にCVを獲得できます。

不明カテゴリを活用する

インプレッション数を防ぐもう一つの方法は、「不明ユーザー」を活用することです。

Googleも決して完璧なシステムではなく、すべてのユーザーの属性を推測できるわけではありません。

「不明ユーザー」とは、属性(年齢や性別)が分からないユーザーを指します。

不明ユーザーを除外すれば、不要なユーザーに広告を届けなくてすむ確率が高まります。

しかし、逆も然りで「ターゲットかも知れないユーザー」への広告表示も失われることになります。

この場合は、上図のようにCV獲得の機会損失が発生するわけです。

そこで、不明ユーザーには以下の観点で入札をカスタマイズしながら配信すると良いです。

  • 運用の調子がいい時は、入札調整をせずに配信。(CVの底上げを狙う)
  • 運用の調子が悪い時は、入札比率を下げて配信。(CPAを悪化せずに、CVの底上げを狙う)

状況に応じて適切な入札を実施することで、インプレッションの低下を防ぎつつCVを獲得できます。

まとめ

今回は「GDNのデモグラフィックターゲティング」について解説をしました。

GDNで広告が届く範囲は膨大なので、適切にユーザー属性を絞れば、「見込み客」に広告を届けることが可能です。

ユーザー属性を絞るメリットは以下。

  • 無駄な広告費用の消化を防げる。(不要なユーザーに広告を届けなくて済むから)
  • CPAが下がる。(ターゲティングの精度が上がるから)

なお、ユーザー属性を絞ると、メインターゲット層のみへのアプローチが可能になりますが、インプレッション数が下がる場合もあります。

そんな場合は運用の状況を見ながら、以下を実施すると良いです。

  • ターゲット層と近い属性を持つユーザーには、「入札比率」を下げて配信する。(入札単価をカスタマイズして、機会損失を防ぐ)
  • 「不要ユーザー」のカテゴリにも、広告配信をする。(顧客となるユーザーが含まれている場合がある)

商材のターゲット層が明確なら、デモグラフィックターゲティングを活用することで、GDNの成果を出しやすくなります。

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