インターネット集客の王道は「リスティング」と「SEO」。
これに異論はないでしょう。検索経由でアプローチし質の良いユーザーへ接触できます。
ではどちらを採用するべきでしょうか?
短期で成果を求めるならリスティング。資産型の集客体制を目指すならSEO。結論ベースではこうなるでしょうか。
一方でどちらにも弱点がある。リスティングは常に広告費が必要です。つまり辞めた瞬間に集客が見込めなくなる。逆にSEOは時間がかかります。言い換えると短期では結果が出ません。Googleアップデートの変動リスクだってありましょう。
デジタルマーケティング全盛期の今どちらも簡単にはいかないのです。なので自社に合うやり方に費用とリソースを投下するべきでしょう。特に中途半端に始めて辞めてしまうのは避けたいところ。
今回は「リスティング広告とSEOの違いと採用基準」について解説します。
CONTENTS
成果が出るまでの期間が違う
二つの手段は成果が出るまでの「期間」が違います。これは同じ検索経由の集客でも仕組みが異なることに起因する。
リスティング広告は短期で結果が出る
リスティング広告は短期で結果を出せます。お金を払い広告枠を買う仕組みだからです。費用があれば検索結果の1ページ目に掲載することも難しくありません。
要は始めた瞬間に見込み客へ接触できる。そしてCVすれば売上が立つわけです。
なので運用が上手なら利益を確保しつつ売上を伸ばせましょう。更にPDCAを回せば粗利が最大化されます。
つまりやり方次第でビジネス展開を早められるのです。短期で結果を出せる。これこそリスティング広告が人気の所以ですね。
参照リンク :
リスティング広告のメリットに関しては下記にまとめました。ご参照ください。
SEOは成果が出るまで時間がかかる
一方でSEOはすぐに成果を期待できません。
Googleは様々なアルゴリズムでコンテンツを評価します。その過程で良質と判断されたサイトが上位に表示される。つまり時間をかけないとユーザーに接触できないのです。売上に繋がるまでのタイムラグが生じる、とも言えましょう。
またGoogleアップデートの影響で先行きが読みづらいことも否めません。実際に2019年には3月、6月、9月と変動が起き死滅したサイトもあります。
ITほど変化が早い分野はありません。そんな状況で長期だけ見据えてもうまくいく保証はないのです。前提として時間がかかる。その上で仕様が変わるリスクまである。これらの要因がSEOのデメリットでしょうか。
必要な費用が違う
二つの方法は必要な費用が異なります。リスティングは「フロー」の手段。SEOは「ストック」であることが理由ですね。順に見ていきましょう。
リスティングは常に広告費が発生する
リスティング広告は回し続ける限り費用が発生します。
もちろん費用を上回るパフォーマンスを出せばそれは「投資」になる。しかし大きなリターンを狙うなら相応の広告費が必要です。
それはどのくらいの金額だと思いますか。10万?50万?いえ本気でやるなら最低でも100万以上でしょうか。300万とかざらですよ。それも毎月のペースで。要は成果に比例して費用も増えるわけです。回収できればいいものの多額な予算を許容できない企業だってある。
更に認識すべき点は次です。リスティング広告は「お金」と「運用」で集客力を維持しているに過ぎません。この二つで成果が出るまでの時間を短縮しているのです。つまり辞めると集客力がなくなります。
本気でリターンを狙えば多額の資金が必要。そして辞めれば残るものがない。これはフローの手段であるリスティング広告のデメリットです。
SEOは一定期間後の費用を減らせる
一方でSEOなら時間が経つと費用を減らせます。
記事にしろ動画にしろコンテンツはサイトに蓄積されます。アップデートのリスクはあるものの投資した分は資産になるのです。なので一定の集客ができれば費用はいらなくなる。そんな体制を構築すればビジネスが有利ですね。
確かに長期スパンが必要なデメリットはある。しかし成果が出ない間もコンテンツという「資産」は増えています。それがある段階で結果に変わるのです。
ストックという点でSEOは強いでしょう。時間リスクを許容して長期間を見る。畑を耕したら大きく刈る。一定ラインを越えれば集客が安定します。
今回は正攻法のコンテンツSEOに主眼を当てています。ブラックハットな手法は考慮していません。短期では効果があっても長期で見ると駆逐されやすいからです。
どちらを選ぶべきか
ではどちらを選ぶべきか。これはどこに重きを置くかで決めれば良いでしょう。
短期で成果を出すならリスティング広告
できる限り短期で成果を求める。この思考ならリスティングで決まりです。とくに今までWeb広告を実施していなければ先に始めるべき。まずは結果を出すことが大切だからです。例え規模は小さくても。
また中小企業は今日、明日の売上を立てることに必死です。種を蒔いて刈り取るまで待てません。それゆえ短期でリターンを狙う方が噛み合いましょう。なので迷う場合はリスティングだと思います。
強い意志がなければ長期計画を立てても挫折してしまう。実際このパターンは枚挙にいとまがありません。もちろん毎月の費用が発生することは事実。しかし要は広告費を上回るパフォーマンスを出せば良いのです。もし不安なら外部に委託しましょう。
ある程度の期間で成果が出ないなら辞めればいいわけです。失敗しても期間が短ければ次の手も打ちやすい。短期で意思決定できるのは強みです。これを生かさない手はありません。
参照リンク :
なお外注するなら気をつけるポイントがあります。それは手数料の安すぎる業者は避けた方がいい点。大抵パフォーマンスに繋がりません。下記にまとめていますのでご参照ください。
また大手に依頼すれば安心とは限りません。「誰」が担当するかで結果が変わるためです。以下に内容をまとめました。併せてご参照ください。
長期で考える体制があるならSEO
長期を見据えリスクを許容できるならSEOが噛み合います。
例えば既に事業で収益がある場合でしょうか。売上があれば新しい方法にチャレンジしやすい。時間のリスクを許容できるからです。仮に失敗してもダメージは軽くてすむ。
売上がない状態だと途中で諦めるパターンが多いです。SEOが短期では成果を望めない証拠と言えましょう。
そして集客が軌道に乗れば広告費も必要ありません。サイトが資産にもなる。こうなればメリットが最大化されましょう。
またはリスティングの成果が頭打ちな場合にも噛み合います。
この段階で実施すれば相乗効果を期待できる。デジタルマーケティングが強い企業は「リスティング」と「SEO」を組み合わせています。1+1が2ではなく、3や4になるためです。こうなれば競合の一歩先へ進めましょう。広告のみで争うステージから脱却できるわけです。
まとめましょう。長期間ブレずに投資できるならSEOにチャレンジすべきです。
まとめ
今回は「リスティングとSEOの違い」を解説しました。
両方実施するに越したことはありません。しかし予算やリソースに制限は付きもの。まずはどちらかで結果を出すべきです。
短期で成果を望むならリスティングでしょう。運用次第ですぐに集客できます。逆に長期を見据えるならSEOも悪くありません。広告運用でかかるような固定費を削れますね。
いずれにせよWebマーケティングを始める競合が増えています。取り組むならしっかりやり切ることです。