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「検索語句って何？使ってメリットはあるの？」

こんな疑問に答えていきます。

部分一致で広告配信をしているなら、検索語句の活用は必須です。

一つは、守りの施策として使えるからです。
無駄な検索語句での広告表示やクリックを発見し、除外をしていくことで、費用対効果を改善できます。

もう一つは、攻めの施策としても活用できることです。
今まで予測できなかったCVワードを発見し、キーワードとして追加していくことで、成果が向上します。

「守り（除外）」と「攻め（追加）」を繰り返していくことで、キーワードの最適化が進んでいくのです。

つまり、Google広告の運用において、マストの作業と言えます。
今回は「検索語句の活用方法」について徹底解説します。

検索語句とは

検索語句とは、ユーザーがGoogleで検索するワードの名称を指します。

よく、検索語句はGoogle広告で設定する「キーワード」と混同されやすいので、違いを明記します。

以下のシチュエーションで見てみましょう。

この場合、設定した「キャッシング」というワードで広告が100回表示されるとは限りません。

100回のインプレッションの中には、以下の様なワード（検索語句）が含まれている可能性があります。（実際に多く含まれます）

部分一致等を使うと、「設定したキーワード」と「実際に検索されたワード（検索語句）」が異なる場合が多くあるので、しっかり認識しておくと良いです。

ここまでの内容をまとめましょう。

つまり、検索語句を確認すれば、実際のユーザーの生の声（どんなワードで検索されたか）が分かるのです。

検索語句の活用方法

実際に運用を進めていく上で、検索語句の活用方法を解説していきます。

除外するべき検索語句の発見

一番ポピュラーな使い方は、除外すべき検索語句の「発見」でしょう。

不要なワードを見つけて「除外」していくことで、無駄な広告費を削減できます。
以下のシチュエーションで見ていきます。

仮にこの設定で広告を配信し、実際に表示された検索語句（ユーザーが検索したワード）が「韓国語スクール オススメ」だとしたらどうでしょうか。

まず、広告文のクリック率が下がります。

クリック率が下がると、品質スコアも下がるので、クリック単価が高騰してしまいますよね。

更に、広告をクリックしてもらった場合も考えてみましょう。

上図の通り、当然CVは起きません。

関係ない検索語句でクリックをされても、成果に繋がらないので、リスティング広告の費用対効果が悪化します。

だから、こういった検索語句(韓国語スクール オススメ）を見つけたらすぐに除外をしていきましょう。

無駄な検索語句を「発見」して「除外」をすることで、以下のように最適化が進んでいきます。

関連リンク :

なお、除外キーワードの設定方法については、以下の記事で解説しています。ご参照ください。

【Google広告】除外キーワードを設定して広告効果を上げよう。メリットから設定方法まで徹底解説。

CVに繋がった検索語句の発見

検索語句を定期的に確認し続けていると、「予期していなかったCVワード」を発見できます。

このワードを、キーワードとして新たに追加することで、「CV獲得の機会損失」を防ぐことができます。

以下のシチュエーションで見ていきましょう。

この条件で広告配信した結果、「キャッシング」のワードでCVが発生したとします。

しかし、実際に検索語句を確認してみると、CVが起きたのはアカウントには登録していない以下のワードであることが分かりました。

このように、部分一致を使っていると、予想外のワードから成果が発生します。

そのため、CVに繋がった検索語句（金欠 お金がない）は、新しいキーワードとして設定していくと良いです。

なぜなら、部分一致の拡張で表示されただけの検索語句は、次回も同じ検索語句で広告表示される保証がないからです。

だから、必ずキーワードとして入稿をして、機会損失を防ぎつつCV数の底上げを目指しましょう。

CVに繋がる検索語句を「発見」し、新しいキーワードとして「追加」していくことで、以下のように最適化が進んでいきます。

検索語句レポートの見方

実際に、検索語句を確認していきましょう。

1.検索クエリを確認したいキーワードを選択。

2.検索語句をクリック。

これで、指定したキーワードの検索語句が表示されます。

検索語句から新しい切り口を訴求しよう

最後に、これまで記載したものとは違う検索語句の活用方法をご紹介します。

それは、検索語句から新しい切り口を訴求することです。
ここでは一つの事例として、実際に私が実施した施策をご紹介します。

上記の設定で広告配信した結果、「眼瞼下垂 手術」「眼瞼下垂 評判」の検索語句で4CVが起こりました。

眼瞼下垂とは

簡単に言うと、上まぶたが垂れ下がった状態を指します。

この検索語句が気になったので調べた所、次の情報を得ることができました。

「新たな切り口として活用できる」と思い、眼瞼下垂用の広告グループを新しく作成。

また、この広告グループには以下の様なキーワードを可能な限り挿入しました。

そして、広告文を立案し、新たに眼瞼下垂用のランディングページを用意。

ここまで準備をして、実際に広告配信をスタートさせます。
結果を見てみましょう。

まず、眼瞼下垂関連のキーワードでのクリック数が大きく増えました。

また、「キーワード」と「広告文」に関連性を持たせたことで、品質スコアが上がり、クリック単価を下げることができます。

広告文は広告グループ単位で設定をします。適切な広告文を訴求すれば、クリック率と品質スコアが上がり、クリック単価を下げることができます。新しく広告グループを作成した一つの理由はこのためです。

更に、広告をクリックしたユーザーに、眼瞼下垂専用のページを見せることで、CV率の向上を狙います

結果は以下です。

CVに繋がる検索語句を「発見」し、新たな切り口として訴求することで、今までとは違う角度から成果を向上させることができます。

なお、新しい切り口での訴求方法に関しては、今回ご紹介した方法が全てではありません。「商材の特性」やその時の「アカウントの状況」でやれることは多くあります。大事なことは検索語句からヒントを読み取り、施策に繋げ、成果を出すことです。

まとめ

今回は「検索語句の活用方法」について解説をしました。

検索語句を活用することで、以下のメリットが得られます。

地味な作業ですが、確実に「キーワードの最適化」が進んでいきます。

また、検索語句の分析を通して、新しい切り口を訴求すると良いです。
おすすめは、「新しいキーワード」「広告文」「ランディングページ」に一貫性を持たせ、新規施策として実施することです。

適切に行うことで、次の結果が見込めます。

検索語句をうまく活用すれば、「違う角度での最適化」も進めることができるのです。

定期的に確認する習慣をつけ、次の施策に繋げていくと良いでしょう。