アフィニティカテゴリーは活用していますか。潜在層へアプローチする機能です。
GDNはコンテンツターゲットやトピックターゲットで充分と思うかもしれません。
しかしアフィニティカテゴリーはこれらで接触できないユーザーを追えます。直接「人」をターゲティングするため、多くの場面でアプローチできるからです。とりわけWeb広告が盛んな分野では大量のトラフィックを見込める。
しかし単発で使うとCPAが悪化しやすい場合も否めません。対象範囲が広すぎる側面もあるのです。
そのため仕組みや使い方を正しく把握しておきたいところ。適切に扱えれば新規顧客開拓に成功します。今回は「GDNのアフィニティカテゴリ」について解説します。
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アフィニティカテゴリとは
インタレストカテゴリの一つ。Googleが分類したカテゴリーに向けて広告を届けます。
インタレストカテゴリはGoogleが用意しているカテゴリを選択し、興味がありそうなユーザーへアプローチする機能。以下の3つに分けられます。
・購買意欲の強いユーザー層
・カスタムアフィニティカテゴリ
このうちアフィニティカテゴリが一番の配信ボリュームを誇ります。それゆえインタレストカテゴリを始めるなら最初に使うべき手法と言えましょう。
アフィニティカテゴリのメリット
活用のメリットを見ていきましょう。
人をターゲティングできる
「人」で配信の対象を定められます。
例えばGDNの代表プロダクトであるコンテンツターゲットは「配信面」でターゲティングを行う。トピックターゲットも同様ですね。これらはユーザーが決まったサイトにアクセスしない限り接触できません。言い換えると見込客が訪れそうな「面」で待ち構えるだけ。つまり機会損失を起こしかねません。
一方でアフィニティカテゴリなら関心を持つユーザーへ直接アプローチできる。美容商材で考えてみましょう。美容系メディアをターゲティングすれば見込み客にアプローチしやすいですね。しかし美容に興味があるユーザーは、旅行サイトだったり飲食のサイトだったり、美容以外のサイトにもアクセスするはずです。
ここでアフィニティカテゴリの出番。「美容、健康」のカテゴリを選択すればあらゆる配信面に広告を届けられます。
「人」を直接ターゲティングするのでビジネスチャンスが増えましょう。
配信ボリュームが多い
配信量が多いです。
Googleはユーザーを何かしらのカテゴリーに分類します。そしてアフィニティカテゴリはこれらのユーザーを大きくターゲティングする。この仕組みがトラフィックを稼げる所以ですね。認知施策に向き多くの潜在層へ接触できます。
つまり新規顧客開拓に力を入れたい場面で噛み合うでしょう。
アフィニティカテゴリのデメリット
もちろんデメリットもあります。アフィニティカテゴリが大きくターゲティングすることは先述した通り。実はこの点が弱みにもなりえます。先程同様に美容商材で考えてみましょう。
「美容、健康」でターゲティングしたユーザーへ広告を届ければ確実にCVするでしょうか?答えはNoです。第一に潜在層への接触のため成約率は良くありません。
第二にあくまで「美容、健康」に関心があるだろう、と憶測を立てられたユーザーなので、精度が高いとは限りません。とりわけニッチな分野だとカテゴリーの正確さに欠ける。それゆえ配信を強めるとCV率が悪い分すぐにCPAが高騰します。
こうやって失敗する運用者が後を絶ちません。アフィニティカテゴリで成果を出すには工夫が必要。単に使用するだけではCVしづらいことを認識してください。
アフィニティカテゴリの設定方法
それではアフィニティカテゴリを設定していきましょう。
キャンペーンを作成する
まずはGDN専用のキャンペーンが必要です。
1.キャンペーンタイプで「ディスプレイ」を選択。
その他の設定をして保存。ディスプレイ用のキャンペーンが作成できました。
広告グループで設定する
広告グループでアフィニティカテゴリを紐づけます。
1.設定したい広告グループを選ぶ。
2.「オーディエンス」を選択し「+」をクリック。
3.「閲覧」を選び「ユーザーの興味や関心、習慣」を選択。
4.「アフィニティカテゴリ」をクリック。
5.広告を届けたい「カテゴリー」を選ぶ。
保存して広告を作成すれば配信開始です。
アフィニティカテゴリの成果を高めるために
パフォーマンスの高め方をみていきましょう。
アフィニティカテゴリのメリットは配信ボリュームが多い点。しかしターゲティングが広すぎるのが弱点でしたね。それゆえいかにCVに繋がるようカスタマイズしていくことが成功の秘訣。以下を紹介します。
・入札を下げる。
・デモグラフィックターゲティングで絞り込む。
・「面」でのターゲティングと掛け合わせる。
・リマーケティングと組み合わせる。
この4つ。順に解説していきます。
入札を下げる
入札を下げましょう。アフィニティカテゴリは認知施策ゆえ成約しづらいことも否めません。そのため配信を弱めておくのがちょうど良いのです。クリック単価が下がればCV率の悪さをカバーできる。つまりCPAが担保されます。
入札を下げれば配信ボリュームが減ってしまうと感じるかもしれません。しかし無理に攻めて成果が悪化するより、無難にCVへ繋げるほうが理にかなっていませんか。もしCPAに余裕が出るならその時に入札を上げましょう。初めは様子を見ながら配信する。そのあと最適な方向へ調整してください。この手順を守るだけで失敗を防ぎやすくなります。
デモグラフィックターゲティングで絞り込む
デモグラフィックターゲティングを活用しましょう。対象ユーザーの精度が上がればCV率が高まります。
デモグラフィックターゲティングとは
ユーザーの「年齢」「性別」でターゲティングを絞る機能。
若い女性向けの美容商材で考えてみます。アフィニティカテゴリで「美容、健康」に関心ある層をターゲティング。しかしこのままでは対象範囲が広すぎますね。老若男女に広告が届くからです。
関係ないユーザーに接触してもパフォーマンスは望めません。そこでデモグラフィックターゲティングが役立ちます。「18歳~24歳」の「女性」ユーザーへ広告を届けましょう。下図のような形でしょうか。
見込客にアプローチすれば成約しやすいことは言うまでもありません。配信対象が広いなら無駄な部分を削ぎ落とす。どこまで絞るかは状況次第なものの、成果を出す上で欠かせないポイントだと認識してください。
参照リンク :
デモグラフィックターゲティングについては以下で解説しています。ご参照ください。
「面」でのターゲティングと掛け合わせる
配信面でのターゲティングと掛け合わせましょう。「人」「面」の両軸で対象を定めれば精度が向上します。ファンデーションの通販サイトで考えてみましょう。見込客は美容に関心がありますね。なのでアフィニティカテゴリで「美容、健康」をターゲティング。
潜在顧客に接触できるようになりました。しかし懸念点もあります。それは潜在層がCVしづらい傾向にあること。商品への意欲が湧いていないためですね。
それではファンデーションのサイトを眺めている状態なら?そうでないケースより購買率が上がることは明らかでしょう。なのでコンテンツターゲットで表示機会を限定します。美容に興味があるユーザーがサイトを訪れている場面でアプローチ。
成約を見込めやすくなりましたね。まずは「人」をターゲティング。その上で「面」を絞り込む。配信ボリュームを担保できる範囲で実施すれば成果が向上します。
参照リンク :
コンテンツターゲットに関しては以下で解説しています。ご参照ください。
リマーケティングと組み合わせる
リマーケティングとも組み合わせましょう。プロセスを説明します。
まずはアフィニティカテゴリで接触。初見のユーザーに商材を認知してもらいます。
その後は適度な頻度でリマーケティング。意欲が湧いた段階で刈り取りましょう。
ポイントは認知のタイミングでは入札を弱め、刈り取る際には強めることでしょうか。二つの施策トータルでCPAをみれば、適切に調整が行え、CV数を担保できる。アフィニティカテゴリは認知機能ゆえ、刈り取り施策と組み合わせることを意識してください。
参照リンク :
リマーケティングに関しては下記に内容をまとめています。ご参照ください。
まとめ
今回は「GDNのアフィニティカテゴリ」について解説しました。
大きくターゲティングをして商材を認知してもらう。そんな機能ですね。
しかし商品を知ってもらうことがゴールではありません。そのためターゲティングを絞ったり、刈り取り施策と組み合わせたり、何かしら工夫してください。
カテゴリーとマッチする商材なら成果を出せます。