デバイス別に広告を配信すると特をするの?どうやって設定をするの?よく分からない。
この記事では、こんな疑問に答えていきます。
GDNでは、「PC」「スマートフォン」「タブレット」に広告を表示することができます。
しかし、どのデバイスも均等で成果に繋がるわけではありません。
商材によって、獲得効率がガラッと変わるのです。
成果が変わるかどうかは、以下を抑えつつ運用しているかで決まります。
- 成果が出やすいデバイスに「広告予算」を寄せる。(CV獲得の機会を最大化させる)
- それぞれのデバイスで適切に「入札調整」をかけていく。(CPA高騰を防ぐ)
今回は「GDNでデバイス別に最適化をかけていく重要性」について徹底解説します。
CONTENTS
デバイス別単位で最適化を図らないと損をする
GDNを活用していくなら、デバイス別単位で最適化を図らないと損をします。
少なくとも、最適化がベストに進むことはありません。
大事な点ですので、詳しく解説していきます。
まず、デバイス別でも最適化を進めるべき理由は以下です。
・デバイスごとに必要な「予算」が異なる。
・デバイスごとに最適な「入札単価」が異なる。
この二つです。それぞれ見ていきましょう。
デバイスごとに必要な「予算」が異なる
デバイスごとに必要な「広告予算」は異なります。
以下のシチュエーションで考えて見ましょう。
- 商材の分野はB to Bビジネス。
- 広告予算は30万円。
B to Bビジネスの場合、PCからCVが出るケースがほとんどです。
B to Bの分野では、日中の業務時間に「関係者(見込み客)」がPCでサイトを見て、商材を比較検討するケースが多い傾向にあります。そのため、PCからのCV数が多くなります。
この場合、PCで多く広告費を消化させたいところです。
しかし、GDNでは「PC」「スマートフォン」のそれぞれのデバイスにおいて、予算配分が関係なく消化されていきます。
PCよりもスマートフォンで広告費が多く消化されれば、CV獲得の機会が減り、CPAは高くなります。
無駄な広告費が増えれば、以下の悪循環に陥ります。
- 本来PCで消化するべき広告予算が、スマートフォンで消化される。(無駄な広告費が増えて、CPAが上がる)
- PCで消化される予算が少ないほど、獲得CV数が減る。(機会損失が増える)
- 結果的に、GDNのパフォーマンスが悪くなる。
上記を考えても、デバイス別の最適化が重要なのは間違いありません。
デバイスごとに最適な「入札単価」が異なる
デバイスごとに最適な「入札単価」は異なります。
以下のシチュエーションで考えて見ましょう。
- 美容整形クリニックへの集客。
- なるべく一件でも多く集客(CV獲得)に繋げたい。
美容整形のような「悩みの深い分野」では、見込み客はスマートフォンに集中します。
美容整形を検討していることは、気軽に人に話せるものではありません。コンプレックスを人に知られたくない心理から、見込み客はスマートフォンでひっそりと情報収集をする傾向があります。
すると、競合(他の美容クリニック)もスマートフォンに広告費を寄せるので、スマートフォンの広告枠に入札が集まります。
自社の広告を表示させるには、競合とのオークション(広告を表示させるための)に勝たなければならないので、入札を上げなければなりません。
ここまでは問題がないのですが、問題は入札の上げ方です。
単に入札を上げるだけ(デバイス別で調整をしていなければ)なら、スマートフォンだけではなく、PCの入札も上がってしまいます。
PCでは入札を上げる必要がないのに、無理やり入札を上げれば、クリック単価が高騰します。
上図の通り、クリック単価が上がればCPAまで高騰してしまいます。
このケースにおいては、デバイス別で入札の調整を図らなければ、以下の悪循環に陥ります。
- スマートフォンで入札を上げれば、広告が表示されるようになる。(CPAがやや高まる)
- PCでも必要以上に入札を上げてしまうと、クリック単価が無駄に上がる。(CPAが上がる)
- 結果的に、GDNのパフォーマンスが悪くなる。(CPAが高騰する)
成果を安定させるためには、デバイス別での入札調整が欠かせません。
デバイスごとにキャンペーンを分ける
ここまでの内容で、「デバイスごとに最適化をかけていくべき理由」について見てきました。
では、最適化とは言うものの、実際にはどのような手順で運用を進めていくべきでしょうか。
私が一番オススメするのは、キャンペーンをデバイスごとに分けて作成することです。キャンペーンを別にすることで、以下のアドバンテージを得られるからです。
・デバイス毎に最適な予算配分を設定できる。
・入札調整を適切に調整できる。
この二つです。それぞれ見ていきましょう。
デバイス毎に最適な予算配分を設定できる
キャンペーンを分けて作成すれば、適切な予算配分を行えます。
先程と同じく、以下のシチュエーションで考えてみましょう。
- 商材の分野はB to Bビジネス。
- 広告予算は30万円。
B to Bの分野で広告運用を行っていくと、パソコンからのCV頻度が多い傾向にあることは先述の通りです。
したがって、デバイスごとにキャンペーンを分ければ、下図のように効率よく予算を調整できます。
スマートフォンよりも、PCで多く広告が表示されるようにすれば、CV獲得の機会が最大化されます。
キャンペーンを分けたことで適切な予算配分が可能になり、以下のメリットを享受できるようになりました。
- CV獲得が見込めるデバイスに予算を集中できる。(CV数の底上げ)
- CV獲得が見込めないデバイスへの予算を減らせる。(CPAの高騰を防ぐ)
この観点で運用を進めていけば、デバイス別でも最適化が進みます。
入札価格を適切に調整できる
キャンペーンを分けて作成することで、入札価格を適切に調整できます。
こちらも先程と同じように、以下の事例で見ていきましょう。
- 美容整形クリニックへの集客。
- なるべく一件でも多く集客(CV獲得)に繋げたい。
美容整形の分野では、スマートフォンにユーザーが集中することは、先述の通りです。
そのため、スマートフォンへのアプローチのみを強くしなければなりません。
デバイス別にキャンペーンを作成をすれば、PCへの入札はそのままにしたまま、スマートフォンへの入札だけを高めることができます。
この場合のベストプラクティスは以下でしょうか。
- パソコンへの入札を下げる。(CPAを下げる)
- スマートフォンへの入札を上げる。(CVを積極的に獲得する)
キャンペーンを分けたことで、「適切な入札価格」の調整が可能になり、それぞれのデバイスで最適化を図れます。
デバイス別にキャンペーンを分ける設定方法
実際にGDNでデバイス別にキャンペーンを分けていきましょう。
ここでは、以下の二パターンの手順をご紹介します。
・新規でデバイス別にキャンペーンを作成する。
・既存キャンペーンをデバイス別に分ける。
それぞれ見ていきましょう。
新規でデバイス別にキャンペーンを作成する
「PCのみのキャンペーン」を作成する場合で、設定を進めます。
1.まずはキャンペーンタイプで「ディスプレイ」を選択。
2.続いて設定部分で「その他の設定」をクリック。
3.「デバイス」をクリック。
4.「デバイスごとにターゲティング」を選択。
5.「モバイル」と「タブレット」のチェックボックスを外す。
これで、PCのみに広告配信をするキャンペーンが作成できました。
既存キャンペーンをデバイス別に分ける
「既存キャンペーン」を、「PCのみのキャンペーン」に分ける場合で設定を進めます。
1.まずは対象キャンペーンを選択。
2.「デバイス」をクリック。
3.「モバイル」「タブレット」「テレビ画面」にチェックボックスを入れる。
4.「編集」を選択し、「入札単価調整比を変更」をクリック。
5.「引き下げ」を選択し、「100%」を記入して「適用」。
これで、既存キャンペーンを「PCのみキャンペーン」に変更できました。
まとめ
今回は、デバイス別単位で最適化を図る重要性について解説しました。
商材によっては、
・スマートフォンばかりでCVが起きる。
・PCではCVが起きるけど、スマホでは起きにくい。
といったようなことがケースバイケースで起こりえます。
そのため、GDNの運用ではデバイス別でも最適化を進めなければなりません。
上記を怠ると、以下のデメリットを被るからです。
- 効率の悪いデバイスで「予算消化」をすることになり、獲得CV数が減ってしまう。
- 効率の悪いデバイスで「入札」を上げることになり、無駄な広告費がかさむ。(CPAが高騰する)
上記の問題を解決する一番の方法は、デバイス別にキャンペーンを作成することです。
そうすることで、以下のメリットが得られるからです。
- 「予算配分」を適切に振り分けることができる。(成果の見込めるデバイスに集中できる)
- 「入札調整」を適切に行うことができる。(デバイス別に、入札の強弱をつけることができる)
デバイス別でもしっかり調整をかけていくことで、広告の費用対効果が高まります。